「野党再編」ではなく、国会での「野党共闘」を2017/10/30

 前原代表が党ごと「無理心中」させようとした民進党がまだ存続しているのだそうだ。そこから「野党再編」とかの話が出ているというが、冗談はいい加減にしてほしい。
 FaceBookに友人が2年前のリテラの記事を引き出していた。これを見ると、今回の「解党劇」の根が深いことがわかる。もうゴタゴタ言うつもりもないが、はっきりさせるためにひとことだけ。
 
 民進党は前原・細野・長島らに衆議院議員を身売りされたのであり、もう解党・消滅するしかない。無所属クラブと参院民進党は党籍だけの民進党を延命させるより、希望への城明け渡し(それはもうやられている)後の身の振り方を自分で決めるべきだろう。
 
 希望への見請けをよしとせず、脱藩した者たちが作ったのが立憲民主党。急遽枝野新党ができたら、これまで「民主党はあてにできないが、それでも反自民で投票する」としていた「無党派市民」、国会前や全国の抗議集会に集まっていた人びとが、おっとり刀と手弁当・ねじり鉢巻き・割ぽう着で、立憲民主の選挙を支え、これを野党第一党にした。
 
 立憲民主党の支持率は民主党・民進党が超えられなかった域に達している。
 
 これがすでに、党代表の権限を使って仕掛けられた「野党再編」の結果なのである。この期に及んで、また無所属議員を軸に「再結集」を図るなど、前原の強引な失敗がなかったかのようにして、またぞろ同じことを繰り返すことにしかならない。有権者の方をまったく見ていないからこういう仕儀になる。何のための政党か。有権者の方を見て多少の整理をしようとするなら、立憲民主党を軸にすべきだ。
 
 とりあえず必要なのは、懲りない「野党再編」ではなく、国会での「野党共闘」だ。それぞれの立場があるだろう。だが、そこでもまた、共産党と共闘はできないなどと言う連中がいるとしたら、それはもはや野党ではない。民進ゾンビがやろうとしているのは「与党再編」、「与党と共闘」にしかならないだろう(実際にはもうそうなっているかも)。