「辺野古声明」賛同署名を内閣府に提出2015/04/28

 4月1日に記者発表をした「普天間・辺野古問題を考える会」の声明に対する賛同署名(約8000人分)を、昨日(4月27日)内閣府に提出しました。安倍首相は「ワシントン詣で」で不在ですが、内閣官房内閣総務室の調査役S氏が対応し、このために上京した代表の宮本憲一さん、世話人の寺西俊一さん(一ツ橋大)、西川潤さん(早稲田大)、千葉真さん(ICU)、それにわたしの5人が、それぞれに「要請」の意味を強調して署名とコメント集を提出しました。

 S氏はメモを取りながら、必ず首相に伝えると約束してくれました。もちろん、そのことに期待するわけではありませんが、少なくともこうして内閣に直接手渡すことは、内向きで外を見ようとしない政府やその周辺に、外部では強い批判や危惧があるのだということを直に突きつける、という機会になったのではないかと思います。だからわたしも、安倍政権が沖縄の現況をまったく理解せず「国家分裂の危機」を招来していることを憂うる「憂国の士」として振舞ってきました。

 このことは沖縄タイムズが伝えています。http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=113483
(追加:琉球新報も報じています。http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-242332-storytopic-3.html

 「普天間・辺野古問題を考える会」にはホームページ等がありませんので、とりあえずここで報告させていただきます。また、宮本さん、寺西さんはじめ、メンバーの重なっている日本環境会議のホームページに報告があがる予定です。

 さて、自国の国会に諮るより前に、安倍首相は安保法制もTPPもワシントンで決めて、「朝貢」の貢物にするという「属国」ぶりを満天下に晒しています(中国に朝貢するのは死んでもいやだけれど、アメリカなら喜んで「自発的」に、というのが実は日本の「戦後レジーム」なのですが)。今日はサンフランシスコ条約発効の日、安倍の言う「主権回復の日」です。そして沖縄にとっては「屈辱の日」。しかし、どちらが日本の実情を表現しているのかは明らかでしょう。「自発的に隷従する」と、それが「主権回復」になり、隷従を拒む沖縄をブルドーザーにかけるというわけです。

 そんな話も含めて、昨日の夜は岩上安身さんのIWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)でインタヴューを受けてきました。延々3時間近く。あまりこういうのはやりたくなかったのですが(テレビとかウェブというのが苦手)、IWJがフォローしたいくつかのイヴェントで、岩上さんのツボにはまったようで…。

 ただし、話が多岐にわたってとっちらかってしまった感なきにしもあらず。テーマをひとつかふたつに絞ったら、それを軸にいろいろ話を広げることができるということです、ともかく、近日中に多少整理したものが公開されるのではないかと思います。http://iwj.co.jp/